「by your side」 / AIを仲介者とした注文絵画

AIを仲介させた注文絵画「by your side」のシリーズは、既存のギャラリーシステムへの問いが始まりでした。

会期4週間のあとに作品が作家やギャラリーの手を離れ、より長い時間を過ごすことになるのはコレクションされた先にある壁面もしくは倉庫です。

web販売や、ギャラリー既存のシステムの外に、作家にとっても迎える方にとっても親密な売買のあり方を模索中です。

注文絵画は、宮廷画家の描く中世の肖像画、プロパガンダアートとして描かれた戦争画など想起できますが、「場からの要請」や、「人との関係性」の中で描かれる点が、個人制作により生まれる絵と大きく異なります。

AI自動生成の使用に関しては、いま世間で議論がなされているところですが、

「注文絵画」におけるコミュニケーションやアクションの中で使用する際には、注文主と画家の間に立つ仲介者として有効に機能し得ると感じています。

この企画が、画家と注文主を密に繋ぎ、作り手と鑑賞者の関係をも融解させる「AIを介した新しい注文絵画」となれば幸いです。

ご興味のある方は気軽にお尋ねください。

 

注文絵画「by your side」シリーズのシステムをご紹介します。

 

1.私があなたの家に赴きます(難しい場合には別の方法を相談可能です)

2.カルテをとります(お話をします)

3.空間に身を置き、しつらえや壁面を拝見します(道中も帰り道もインスピレーションに大切な旅の時間)

4.私の過去作品から一点、絵を選んでいただきます

5.AIにそれを読み取らせベースとし、対話から生まれた言葉や私のインスピレーションから生まれた言葉などをプロンプトに打ち込みます

6.AIにイメージを自動生成させ、バリエーションから選りすぐりの一枚を選び取ります

この段階で、AIの生成したエスキースを注文主ご確認いただきます

7.確認後に、「極めて感覚的に」描き出します

8.AIを仲介とした山本理恵子の注文絵画として納品します

 

・どなたでも注文できます

・どこにでも展示できます

・価格は大きさによって決めています

・エスキースに忠実に描くとは限りません

・カウンセリングの会話の中でモチーフとなる何かを伺います

・注文絵画と謳いながら納品後の注文は受け付けません

 

(システムは随時更新予定です)

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